書籍以外にも、トートバッグや
ポストカードなどさまざまなグッズを扱っています。
そのなかでも、オリジナルのブックスタンドは、
ほかにはないデザインと使いやすさで人気のアイテム。
「生活のたのしみ展」で販売する
ラインナップにも加わっているんです。
このブックスタンドにまつわるエピソードを
店主の西村史之さんにうかがいました。
「もともとブックスタンドは商品ではなく、
個人的に作ったものだったんです。
10年ほど前になりますが、
娘が小学校に入学する際に、
何か記念になるものを贈りたいなと考えて、
『そうだ、ブックスタンドを作ろう』
と思いつきまして」
入学祝いにブックスタンド!
それって、なんだか
本屋さんならではの贈りものですね。
「はい。仰々しい勉強机を
購入するのに抵抗があって、
シンプルな机と、その上に置く
ブックスタンドがあればいいなと考えたんです。
知り合いの家具職人と一緒に作ったのですが、
完成まで数年かかったので、
入学式には間に合いませんでした(笑)。
でも、娘もすごく喜んでくれて、
高校3年生になった今も使い続けてくれています。
本だけでなく、プリント類とかノートのような
薄いものも立てておけるので、
机の上が散らからず、使い勝手がいいんですよ」
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▲こちらがそのブックスタンド。仕切りは1枚ずつ取り外せます。
そしてこのブックスタンド、
ご覧いただくとわかるのですが、
厚めの仕切りが本の両側にあることによって、
本の背表紙が美しく見えて、
タイトルも読みやすいんです。
「作ってみて気づいたのですが、
こんなふうに背表紙が主役になるものって、
ありそうで、なかなかないんです。
これは商品にもできるかも、と、
お店でも売りはじめたら評判が良くて、
今では、個人のお客さまだけでなく、
カフェやホテル、美術館などからも
注文が入るようになりました。
現在は、出雲平野の田園地帯に工房を構える
『須谷木工所』に制作をお願いしています。
機械での作業だけでなく、
非常に細かい手作業も必要なので、
制作には時間がかかるのですが、
作り手のみなさんも注文が入るのを
すごくたのしみにしてくださっているんです」
材料となる木材はバーチ。
きめ細かい木肌で、長く使い込むにつれて
良い風合いが出てくるそうですよ。
今回の「生活のたのしみ展」でも、S、M、Lの
3つのサイズのブックスタンドを販売します。
大切な本を美しく見せながら
収納できるブックスタンド、
本好きにとってはたまりませんよね。
自分ならどんな本を立てようかな、と
想像するのもたのしそうです。
当日は、ぜひ実物を見に来てくださいね。


▲29冊収納できるLサイズのブックスタンド。
(こちらのサイズのみ受注販売です)