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entoan 靴屋のつくるルームシューズの店

entoan

靴職人の櫻井義浩(さくらい よしひろ)さんが主宰する
手づくりの靴工房「entoan(エントアン)」。

同じく靴職人の富澤智晶(とみざわ ちあき)さんとともに
オリジナルデザインで、
1足ずつ、セミオーダーの靴をつくる工房です。

革という素材にほれ込んでいる櫻井さんたちは、
革靴を中心に、鞄、小物などを幅広く手がけ、
「玄関まわりをプロデュースしたい」という思いから、
最近では家具づくりにも着手。

素材の良さ、ていねいに仕上げるその技術と
しずかに「もの」と「ひと」をみつめるセンスで
注目を集め、活動の幅をひろげています。

おふたりとも、革が好き、靴が好き、ものづくりが好き、
という気持ちが溢れ出る職人さん。

その「好き」な気持ちは、とても純粋でまっすぐ。

商品のデザインにも製作にも驚くほど手間をかけているのに、
本人たちはそれを声高に言うわけでもなく、
けれど、使っていくうちに肌から伝わってくる商品のよさには、
おふたりの、真摯で情熱的な人柄があらわれているようです。

受注販売の、
ルームシューズのお店です。

さて今回、entoanのお二人が出品するのは
「ルームシューズ」です。

靴屋さんがルームシューズを?

そうなんです、これまで「たかがルームシューズ」
と思われていたものに、
靴職人であるentoanさんが
本気で取り組んでできあがった、
妥協のないルームシューズなんです。

おふたりがこのルームシューズの開発を始めたのは
2015年10月のこと。

「ほぼ日」が工房に取材に訪れたとき、
自宅兼工房の1階、土間になっている作業場で、
ふたりが履いていたのがこのルームシューズ。
いくつかサンプルが展示してあったなかから1足を、
乗組員のひとりが買い求め、使ってみたところ、
足の甲に吸い付くようなフィット感、
革なのにつねにさらっとした足底のくふう、
部屋で履いていても「ひっかからない」
つま先のカーブの感じ、そして靴底の素材。

これまでになかった履き心地にほれ込み、
そこからさらなるサンプルづくりを重ね、
「ほぼ日」有志による試し履きを繰り返して、
じつに2年間の試行錯誤のすえ完成させました。

5日間の会期中はずっとentoanの二人が接客をします。

開発にかけた2年間ぶんの工夫、苦労など
会場で直接、話を聞いてみてくださいね。

ところで、ルームシューズを「自分の家」で履く、
というのは当たり前の使い方だと思いますけれど、
出張や旅行に持って行くのもおすすめです。

「スリッパがわり」としてとても便利です。

たとえば長距離の飛行機の機内で、
宿泊先のホテルの室内履きとしてなど、
履き慣れたものを使うことで
「足元が確か」な感じがするのですね。

湿度や体温もほどよく調整するので、
長い時間履いていても、不快な感じが少なく、
「はだし」で使っていただくのが、おすすめです。

履いてなじんでくるとその人の足の形に合わせて
シワが入って、いい感じに育っていきます。

このルームシューズは、この11月に
「ほぼ日ストア」でも販売予定なのですけれど
今回は、たのしみ展特別バージョンを用意。

試し履きをして、革を直接見て選べる、
セミオーダーの受注会を開催します。

また、「ほぼ日ストア」では扱いのない、
手縫いステッチバージョンも、登場予定です。

entoanの定番商品もならびます。

革小物も手がけているentoanの、
「ほぼ日」でも大好評だった「だいじなポーチ」をはじめ、
「おなかポッコリキーケース」、そして
11月に「ほぼ日ストア」でも販売予定の
「パスケース」が並びます。

どれも、革好きのentoanさんが気に入って選んだ革で
1点1点、丁寧に手づくりされています。

手に馴染みやすく、経年変化も楽しめる革小物です。

そして12月に「ほぼ日ストア」で販売予定の
ウォレット(長財布)のサンプルも、展示しますよ。

撮影:KOZUMI + ほぼ日

ルームシューズとパスケースについて、
さらにくわしい情報は、こちらをどうぞ。
entoanのルームシューズ。
http://www.1101.com/store/entoan/