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&Premium 100年おやつの店

&Premium

2013年の創刊以来、
ファッション、日用品、インテリア、グルメ、旅、
ビューティ、カルチャーなどを通して
日々の暮らしを、より心地よくしてくれるものを
伝える月刊誌『&Premium』(アンドプレミアム)。

「ほぼ日」の「生活のたのしみ展」のコンセプトに
とても興味をもってくださって、第1回の開催前には
編集長の芝崎さんと糸井重里が対談したコンテンツ
掲載したこともありました。

現在(2017年10月)発売中の
『&Premium』の12月号の特集テーマは、
「時代を超えて、いいもの。」。

そのなかに「100年おやつ」と題し、
生まれてから100年以上を経てなお、
今も愛されているお菓子を
紹介しているページがあります。

さらに糸井重里がそのお菓子を試食
(なにせ、あんこ好き、お菓子好きですから)、
いろいろと語っているページも、あります。

じつは初回の「生活のたのしみ展」のとき、
芝崎編集長が、こんなことをつぶやいていたのを、
われわれ、聞き逃してはおりませんでした。

「ああ、いいですねえ‥‥
ぼくら(&Premium)も、
こういうイベントに、参加したいものです」

お誘いしましたとも。
「なにか、お店をやりませんか?」と。

そして、なるほどみんなが『&Premium』らしいと思う
暮らしの雑貨や台所道具はどうだろうとか、
いろいろなお店のアイデアが出たなか、
この「100年おやつ」の取材があり、
「これだ!」ということになったのでした。

誌面に掲載された『100年おやつ』から、
9つの老舗の名品がならびます。

和のほうは、スタンダードに
お餅や、餡のおやつを。
洋のほうは、焼き菓子のほか
チョコレート、キャンディなど。

並ぶものは、どれもおいしい
「100年おやつ」なのですが
特に「生活のたのしみ展」でしか手に入らない
「とらや」の限定セットは注目です。

お菓子が生まれたストーリーも含めて
たのしみが詰まっています。

お手頃な値段のものから
贈りものにもおすすめしたい
素敵なパッケージのものまで揃っているので
じぶん用に、大切なひと用に
好みのおやつを探してみてくださいね。

※取り扱い商品のなかには
数量限定販売、完売次第終了のお菓子もございます。

なにとぞご了承ください。

こんなお菓子がならびます!

では、どーんとご紹介しましょう。
なかなか東京では入手できないものばかり。

文中の西暦は、そのお菓子が誕生した年です。

菓子の写真(とらや以外)/清水奈緒

1)「御城之口餅」(本家菊屋)1585年~

6個入り756円(税込)

豊臣秀長が兄の豊臣秀吉を招いて
催した茶会の際、珍菓を用意するよう命ぜられ、
奈良・大和郡山にある「本家菊屋」の
菊屋治兵衛が献上したのが、このお菓子のはじまりです。

粒餡を餅で包み、きな粉をまぶした
ひとくちサイズの餅菓子を
秀吉はとても気に入られたそうです。

その後、時を経てからの話。

お城の大門を出て
町人街の1軒目に位置する場所に
「本家菊屋」があったことから
「城の入り口で売っている餅」

→「城之口餅(しろのくちもち)」
という通称が付けられ、今日に至ります。

現在26代目の方が、お店を引き継いでいらっしゃいます。

2)シュクルドルジュ(モレ修道院)1638年~

約12粒入り 972円(税込)

パリ郊外のモレ・シュール・ロワンという地で
修道女により作られているキャンディです。

大麦を煮詰めたもので
べっこうあめのような黄金色をしています。

自然な甘さで、懐かしい味わい。

修道院の紋章が描かれた美しい缶は
キャンディを食べ終わったあと
ちょっとした小物を持ち歩くための
ケースにも使えます。

3)羽二重餅(錦梅堂)1847年頃~

15個入り 600円(税込)

越前福井藩16代藩主、松平春嶽のために
錦梅堂の初代が考案して献上したお菓子。

もち粉を蒸して砂糖と水飴を加えて
練り上げた餅菓子です。包装は
特産の絹織物・羽二重の荷姿を模しています。

4)ジャンドゥーヤ(カファレル)1865年~

5粒入り 950円(税込)

イタリア・トリノで創業。ヨーロッパ各国の王室で
愛されているブランド「カファレル」。

イタリアの喜歌劇に登場する陽気なキャラクター
「ジャンドゥーヤ」がかぶっていた
三角帽をモチーフに。イタリアの高級ホテルでは
ベッドの枕元に置かれており
「おやすみチョコレート」とも呼ばれています。

5)大手まんぢゅう(大手饅頭伊部屋)1837年~

4個入り 340円(税込)

備前岡山藩池田家のお殿さまに愛された酒饅頭です。

備前米から甘酒を仕立てることから作られる
酒種の生地は極薄で、北海道産小豆を練り上げた
こしあんが透けて見えるのが特徴となっています。

6)バタークリスプ(ジュールス・デストルーパー)1890年~

ミニレトロ缶7枚入り 1080円(税込)

ベルギー王室御用達の一品。
着色料や保存料は使っておらず
良質なバターの風味と、カリッとした食感です。

香ばしく、厚みのあるバタービスケット。

日本国内でも、紙のパッケージはよく見られますが
今回の「生活のたのしみ展」では
ミニレトロ缶(7枚入り)をご用意しています。

7)軽羹饅頭(明石屋)江戸後期~

2個入り 324円(税込)

ふっくらした生地は、薩摩の自然薯に
米粉を合わせて作られています。

弾力のある、もちっとした食感。

軽羹の生地のなかには、甘さ控えめのこし餡入り。

薩摩藩主、島津斉彬が江戸から招いた菓匠、
八島六兵衛により開業したお店です。

・蒸羊羹製『友千鳥』1694年
散りばめた小豆の粒を
群れ飛ぶ千鳥に見立てた和菓子。

・羊羹製『色木の実』1695年
秋に色づいた木の実と葉を表現。

8)尾形光琳セット(とらや)1694年~

1セット2個入り 1080円(税込)

かつて、尾形光琳は
後援者であった銀座の役人、
中村内蔵助(なかむらくらのすけ)に贈るための菓子を
「とらや」に注文しました。

※今回の「生活のたのしみ展」では
会期中、他店舗では販売していない
2種の和菓子
・『友千鳥』と『色木の実』
・『福寿饅頭』
をそれぞれ、特別セットにして販売いたします。

9)福寿饅頭(とらや)

50g2個入り 1080円(税込)
260g1個入り 2732円(税込)

水戸黄門(徳川光圀)は
友人の中院通茂(なかのいんみちしげ)の
古希のお祝いに、年齢の70歳にかけて
重さ70匁(もんめ)、約260gの
大きな饅頭を100個贈ったそうです。

饅頭の上には紅で「福寿」と記され、
徳川光圀が友人を思いやる気持ちを
表現しています。

「第2回 生活のたのしみ展」会期中は
50g2個セットの福寿饅頭を販売。
また、会期後半の11月18日(土)~19日(日)は
当時、徳川光圀がとらやに依頼したのと同じ
約260gの大きな「福寿饅頭」も
限定数販売する予定です。

※そのほか、
小形羊羹『夜の梅』(1819年~)と
『おもかげ』(1915年~)、
生姜入焼菓子『残月』(棹菓子として1711年~)も販売します。

10)シベリア(コテイベーカリー)1916年~

1個367円(税込)

横浜港から近い、桜木町の街で
大正5年の開業以来、手づくりされている
名物お菓子です。卵をふんだんに使ったカステラで
口溶けなめらかな、自家製の水羊羹を挟んでいます。

ご夫婦ですべて手づくりされているため
会期中、限定数での販売を予定しています。

ちなみに、生活のたのしみ展ウェブストアには、
ならびません。会場でお求めください。