「暮らしの竹かご屋 市川商店」って?
東京・南千住にある、明治から続く
「暮らしの竹かご屋 市川商店」。
関東を中心に、日本各地の、
「あらもの」と呼ばれる
生活雑貨としてのかご製品を中心に扱うお店です。
その若き当主が、市川伴武さん。
市川さんは、20代から海外で
日本語を教える仕事をしていたのですが、
いまから3年前、31歳のときに、訳あって、
突然、実家のかご屋を継ぐことになりました。
100年以上続いた家業とはいえ、
その気のなかった本人は、まったくの不案内。
いざ継ぐ決意をして知ったのは、
高齢化によって廃業してしまう
竹の職人さんが多く、
だんだんと使う人も減っている、
ということでした。
「竹」にかぎらず、各地に残っている
その土地の植物を使ったいろいろなかご製品も
おなじ運命のようでした。
かつては、用途別に、
数え切れない種類のかごがありました。
(たとえば「あずきを洗う」ためだけに
うまれたかごもあったそうです。
)
けれども、戦後、生活文化の変化や、
プラスチックの普及とともに、
だんだんと先細っていった、日本のあらもの。
そして少しずつ消えていくように見える、手仕事の世界。
そこに「えいやっ!」と飛び込んだ市川さんは、
体当たりで、おもしろがりながら、
「その先」を模索しています。
明治のおじいさんの頃から
つながっている産地や、代々の職人。
アジアや南アメリカなどの海外勤務時代のご縁。
そして、世界60ヵ国から職人が集まる
「世界編組コンクール」への参加……。
そんなつながりや縁を育んできた
市川さんにしかあつかえない品が
いくつもあります。
どうぞ店を見ていってくださいね。
■「ほぼ日」の連載「竹籠屋五代目奮闘記」もぜひどうぞ。
■市川商店の公式サイトはこちら。