S-2
味坊
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味坊
おいしいもの好きな人たちのあいだで
話題の中国東北料理店「味坊」が
餃子の移動厨房(キッチンカー)を出します。
味のついたあんの素材は、羊肉とたまねぎ。
うーんとシンプルですが、とってもおいしい。
なにもつけずに、そのまま食べられます。
もちろん焼き立てを食べてほしいけれど、
持ち帰ってあたためなおしても、いけますよ。
中国東北料理店の「味坊」(あじぼう)。
おいしくてリーズナブルなので、
神田の本店や、御徒町の羊料理専門店と飲み屋、
湯島の鉄鍋専門店などは、いつも満員。
「ほぼ日」内でもファンが多く、
「このあいだ行ってきたよ!」なんて会話を
よく耳にします。
▲こちらは御徒町にできた「味坊」のいちばんあたらしいお店「老酒舗」。
▲「羊香味坊」の厨房。
店主の梁宝璋さんは、黒竜江省の出身。
日本で仕事をはじめた当初は
広東や四川などの日本で好まれる料理を
出していたそうですが、
「梁さんの故郷の味が食べたいな」
という常連さんからのリクエストで、
地元の料理をつくったところ、大好評。
いまではメニューのほとんどが、
中国東北地方の料理なんです。
▲こちらが梁さん。
なかでも羊肉を使う料理は、味坊が得意とするところ。
御徒町の「羊香味坊」では、羊を一頭買いして、
店内でさばいていろいろな料理にして出しています。
▲「羊香味坊」の3Fが、仕込み場になっています。
今回、生活のたのしみ展に登場するのは、
味坊でも人気の焼き餃子。
中国東北料理では餃子といえば一般的には「水餃子」。
でも日本では焼き餃子が人気ということと、
その場で食べられる気軽さを優先して、
今回は焼き餃子にしました。
ちなみに、梁さんは、日本に来たとき、
こんなに焼き餃子と紹興酒がポピュラーだということに
とてもびっくりしたそうですよ。
▲こ~んがり焼き目のついた餃子。
私たちには、やっぱり、焼き餃子になじみがありますね。
梁さんいわく、
「餃子は日本のおすしと同じですよ。
どんなネタ(あん)を組み合わせてもいいんです」。
ピーマンの餃子、キュウリの餃子、
じゃがいもの餃子、いろーんな餃子があるそう。
今回、メニューを決めるにあたり、
セロリを入れてみようかとか、
白菜のほうがいいかもしれないなど、
いくつか試作をしてみたのですが、
「やっぱりこれだよね」と一同でうなずいたのが
羊肉とたまねぎの組み合わせでした。
味付けは、どんなふうにしたんでしょう。
「ショウガは搾り汁を入れるけど、
ニンニクは入れない。
食感と味がかわってしまうからね。
あとは塩、醤油、ごま油、
パウダーの白胡椒、
そして隠し味に花椒水、
花椒を漬けた水を加えます。
これは羊肉の独特のくさみをとるため。
辛くはないですよ」
意外とシンプル!
というのも、新鮮なおいしい羊肉と
新鮮な野菜(たまねぎ)があれば、
じゅうぶんおいしくなる、というのが
梁さんの考えなのでした。
▲フレッシュ!
ちなみに羊はオーストラリア産のラムの肩肉。
いつも味坊で使っているお肉です。
味坊の餃子は、
御徒町の「羊香味坊」からその日につくったものを運び、
毎日、キッチンカーで焼き立てを販売します。
1セット5個入り500円、
5個以上だったら1個追加で100円ずつ。
1日3000個をつくってくださるそう!
そして、売り切れたら終了です。
ちなみに、その場で食べずお持ち帰りになって
おうちで食べるというときは、
フライパンで弱火でじっくり温め直すのがおすすめです。
▲鉄のフライパンで実験しました。
ちょっと油をひいて、常温から加熱しました。
▲ちょっと焦げたけど、おいしくできましたよ。
どうぞおたのしみに!