S-6

世界の料理本

VALUE BOOKS

S-6

世界の料理本

VALUE BOOKS

長野県上田市の古本店、バリューブックス。

インターネットの時代ならではの
ネットワークと宅配便流通を活用し、
全国にお客さんをもつ本屋さんです。

その在庫たるや、巨大図書館なみ!
縁あって彼らと知りあったことから、
「ほぼ日」から「料理本専門の古本屋さんが
できたらいいのに!」と提案。

実用書というよりも、読んで眺めて楽しめる
世界中からあつめたユニークなビジュアル本や
「食べること」に関係する本がならびます。

図書館? いえ、ここは
バリューブックスの古本の倉庫です。

まるで体育館のような広いスペースに、
ぎっしりと書籍がならんでいます。

その数、(ほかの倉庫もいれて)183万冊!

長野県上田市を本拠地とする
株式会社バリューブックスは、
インターネットを使った仕事をする古本店です。

ショッピングサイトで本を探すと、
「古本」が候補に出てくることがありますよね。

品切れや絶版の本をさがすとき、
むかしだったら町の古本屋さんを回ったりしていたのが、
いまは新刊とおなじように探すことができる。

「ああ、べんりになったなあ」なんて思います。

そういうショッピングサイトに商品を置くことで、
お客さんは全国にひろがりますし、
また買い取りも宅配便を使えば、
同じようにどこからでも受付対応ができます。

その「しくみ」ごと開発し、運営しているのが、
中村大樹さん、バリューブックスの若き社長です。

▲中村さんです。

でも、バリューブックスはそういう
「流通」だけの仕事なのかというと、
そうじゃないのです。

やっぱり中村さんは、本が好き。

人が本と出会うという機会をつくりたい、
本を通して、人の生活を豊かにしたい。

そう、本気で思っています。

「もういらない」と、売りに出された本のなかには、
市場価値がたいへん低いものがあります。

たとえばベストセラー小説などは、
たくさんあるだけに、古本1冊の価値は下がる。

「ちゃんとほしい人がいる」本には
それなりの価格がつきますが、
たとえ珍しい内容でも、
読みたい人、ほしい人がいなければ、価格はつきません。

つまり、「買い取ってください」と送られてきた本のなかには、
廃棄するしかない本もまじっているというわけです。

▲毎日、全国から宅配便がとどきます。

▲廃棄対象になった本の山。

たとえ市場価値はなくても、
本の価値って、それだけかなあ?
文化的価値はちゃんとあるはずなのになあ?
そこに疑問をもった中村さんたちは、
「販売にはまわさないけれど、
きっと読み手がいるはずの本」を仕分けして、
たとえば老人ホームなどの施設や学校などに無償で届けたり、
上田市内の直営店をつくって、
うーんと安い価格で独自の販売をしたりしています。

▲上田市にある「バリューブックス古本アウトレット」。
単行本は1冊50円!

さらに、いわゆる「町の古本屋さん」の進化系として、
カフェ併設の古本店「NABO」(ネイボ)をオープン。

おいしいコーヒーやお菓子をたのしみながら、
テーマごとにつくられた棚をめぐって、本をさがす。

ここで提供されるのはまさしく「本のある暮らし」です。

▲「NABO」店内。

▲おいしいコーヒーが飲めます。

そして今回「生活のたのしみ展」には、
会期前半に、上田からこんなバスがやってきます。

「ブックバス」。

車内を改装してつくった、移動書店なんです。

▲バスの中はこうなっています。

●世界の料理本をあつめました。

今回、このブックバスにならぶのは、
世界の料理本です。

並べることのできる本の数には限りがあるので、
なにかテーマをしぼりましょうと
「生活のたのしみ」という軸で、
料理や食にまつわる本を
183万冊のなかからピックアップしてもらうことになりました。

それもいわゆる「実用重視のレシピ本」ではなく、
「読んで楽しい」「見るだけでよだれがでそうな」本。

日本のものだけでなく、外国語の本もまじります。

このセレクトには、
もともとブックセレクトの仕事をしていた編集者で
現在、バリューブックスに籍を置く飯田光平さんが
腕をふるってくださいました。

「世界中の料理本を集めた結果、グローバルかつ、
なんだかマニアックなラインナップとなりました。

とはいえ、紙面に盛られた料理を眺めるだけでも
楽しめるのが料理本の魅力。

ブックバスのベンチに座りながら、
ゆったりと多国籍本屋を楽しんでもらえたら幸いです」
と、飯田さん。

▲右が飯田さんです。
左は中村社長。

さあ、どんな本がならぶでしょう?
どうぞおたのしみに!

4/21|18:45更新

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