高橋禎彦さん、ワインのコップを追加生産。

たのしみコラム2017-06-10

あらためて紹介します、ガラス作家、
高橋禎彦さんのワインのコップ!

2014年にデビューした、
高橋禎彦(タカハシヨシヒコ)さんのワインのコップ。
「ほぼ日」では、2016年のTOBICHI、
そしてことし六本木ヒルズでの
「生活のたのしみ展」での販売を経て、
ようやくウェブでの販売ができることになりました。
「待ってました!」というかたも、
きっと、いらっしゃることと思います。



ざっくりと「そもそも」を言いますと、
造形的な興味から、ステム(脚)のついた
ワイングラスをつくった高橋さん。
(もともと、高橋さんは、世界的に知られる
ガラスの造形作家です。)
それが「ワインがおいしくなるグラス」として
すこしずつ知られるようになっていきました。
アート作品と並行して
「実用的なガラスのうつわ」を手がけるなかで、
平たいお皿があってお箸もある日本の食卓には、
ちょっとだけミスマッチかもしれないね、
という感想も出てきます。
とはいえ、なにしろ素敵なグラスなので、
そういう食卓の演出をするという
非日常のたのしみはありますが、
なかなか「ふだんづかい」が
しづらいということなのですね。
(ワイン好きのかたにはおわかりいただけるんじゃ‥‥!)

そんななか、「いっそ、脚を取ってしまったら?」
というアイデアがうまれました。
乱暴なそのアイデアを面白がってくれた高橋さんが、
試作をくりかえして生まれたのが「ワインのコップ」です。
くわしい経緯は、こちらにあります。
ちいさめの、白ワインによさそうなものから、
ボトル1本分が入りそうな(じっさい、入ります)大きさの
赤ワイン用のものまで、いくつかのバリエーションも
できました。



TOBICHIでの「タカハシノ」(チョーカー作家の
shinoさんとの二人展)での展示販売でも、
とても好評をいただき、
こんどは「ほぼ日ストア」でも販売を、
と計画しているとき、
高橋さんのガラスの窯に不具合が起きるというトラブルが。
窯をつくりなおすため、予定していた販売ができず、
延期のおしらせをしたあとに、
この「生活のたのしみ展」の開催が決定しました。
3月の六本木ヒルズには、いろいろなグラスにまじって
この「ワインのコップ」もならび、
たいへん好評をいただきました。



そして! ようやく窯もととのって、
あるていどまとまった数がつくれるようになった高橋さん。
今回の「生活のたのしみ展ウェブストア」には、
つくりたての「ワインのコップ」が
ならぶことになりました。





さて──、このワインのコップ、
1点1点が手づくりです。
熱いガラス玉に息を吹き込んで風船のようにふくらませ、
重力と遠心力を味方につけ、
このつるりとしたまるい形をつくります。
そのすがたはまるで孫悟空が如意棒を扱うがごとし。
いわゆる「型」は使いませんから、すべてが不揃いで、
その1点1点に個性があります。

つまり‥‥ほんとうのことをいえば、
ウェブストアで販売をするのには不向きとも言えます。
手に取って選んでいただくのがいちばんいい。
しかしウェブで1点ものをすべて撮影して紹介して、
ということは、現実的ではありません。
「あるていどのカテゴリーに分けられたら」
という私たちの希望を汲んで、高橋さんは、
数をつくるうちにできた、
不揃いのなかにある程度の「スタイル」を、
大・中・小よりもこまかく分類してくださいました。



●ワインのコップ 大・ラウンド ¥8,640
●ワインのコップ 大・シャープ ¥8,640







▲赤ワインにぴったりの、大きなコップです。
おそらくみなさんがお持ちの赤ワイングラスよりも
大きいのではないかと思います。
はこぶときは両手でどうぞ。でも慣れてくると、
片手でもホールドできるようになりますよ。
すごくいっぱい入るので、飲みすぎ注意です。
横顔が丸みを帯びた固太りな感じの「ラウンド」と
きりりとした直線的な印象の「シャープ」があります。
高橋さんの工房では「ラウンド」を「勝新」、
「シャープ」を「高倉健」と呼んでいた、
という話もあるくらいで、この大きさと迫力は
いかにも男性むけと思われるかもしれませんが、
「生活のたのしみ展」六本木ヒルズでは、
あえてこの「大」を選ぶ女性も多くいらっしゃいました。
高橋さんのワインのコップは、
飲むときにすっと背筋が伸び、
顎をくいっとあげる必要があるので、所作がとてもきれい。
猫背で飲むことはできないのです。
そしてこの大きさをあえて女性が使うことで、
独特のかっこよさが生まれるように思います。
ワインを入れると、液体の表面積が大きいことと、
容積がたっぷりあるので、ボウルのなかに香りがたまって、
鼻と口から入るアロマがすさまじい。
スワリング(くるくる回すこと)をすると、
「むせかえるほど」と言ってもいいほどです。
(じっさいはむせたりはしないと思いますけれど、
ためしに日本酒を入れてみたら、むせてしまいました。)
このグラス、お客さんに出すと、絶対に驚いてもらえます。
「それが楽しくていくつも揃えたくなるんです」
という声もきかれました。







●ワインのコップ 中・まる ¥7,560
●ワインのコップ 中・なか ¥7,560
●ワインのコップ 中・すっきり ¥7,560
●ワインのコップ 中・しゅっとしたなか ¥7,560
●ワインのコップ 中・ラウンド ¥7,560
●ワインのコップ 中・どっしり ¥7,560

▲いちばん種類が多いのが「中」。
夜は家でワインで晩酌を、という習慣のかただったら、
この「中」が使いやすいかもしれません。
中といっても、一般的なステム(脚)つきの
ブルゴーニュやボルドーのような
大ぶりのグラスのボウル部分に匹敵する大きさ
(それでも、大きく感じるかも?)。
ステム(脚)がないことで、高さが抑えられていますから、
和食器とのなじみもよく、食卓にとけこみますよ。
「中」は6種類に分類していますけれど、
じつはその差が微妙。
2脚以上をお求めになりたい、
というかたに提案したいのは、
「揃える」ことではなく、
あえてばらばらにお選びいただくこと。
宙吹きならではの「個体差」を楽しんでくださいね。
なお、慣れてくると片手で持てる形ですが、
最初のうちは両手でホールドしてください。
「大」ほどではありませんが、ワインを注いだときの
表面積と容積の大きさゆえに、香りがたまり、
口を近づけたときの香りは、馥郁たるものが。
赤ワインを飲むことを想定していますけれど、
香りの高い白ワインを楽しむのにもいいですよ。







●ワインのコップ 小・ちょっと小さめ ¥6,480
●ワインのコップ 小・なか ¥6,480
●ワインのコップ 小・ちょっと大きめ ¥6,480

▲「小」は3種類。「なか」を基本に、
ちょっと大きめ、ちょっと小さめに分類しました。
「小」という名前や、写真で見る印象よりも
じっさいは大きく感じるはず。
白ワインを飲むことを考えてつくられていますが、
ここにステム(脚)をつけたと仮定すると、
レストラン(それも、かなりいいレストラン)で出てくる
赤ワイン用のグラスくらいの大きさがありますから、
「どちらにも、使えます」。便利です。
なお、片手で持つときは底をしっかり
ホールドしてくださいね。
食卓でお酒を飲むとき、「飲まないひと」も
いっしょのことが多いものですけれど、
そういうかたのために、炭酸水やソフトドリンクを
あえて、このワインのコップに入れるというのも
とてもたのしい演出だと思います。
宙吹きで、口のところを磨いていない、
「液体がそのままかたまっている」という状態は、
唇に、とてもなめらか。
そのたのしさを、酒飲みばかりに
独占させておく手はありませから。

以上、11種類。
そうはいっても、「さらなるばらつき」はあります。
2脚揃いで買ったつもりが、印象が異なる、
ということも、あると思います。
そこもふくめての
「高橋さんのワインのコップの個性」だとご理解ください。
複数個お求めになるときは、
最初から「ばらばら」で数を揃えると、
食卓がたのしいと思いますよ!

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