長津姉妹はじめての本、「スール」制作記

たのしみコラム2017-06-08

こんにちは、ほぼ日のみちこです。
2017年3月24日、生活のたのしみ展初日に、
三國万里子さんと、なかしましほさんのはじめての共著、
「スール」は発刊しました。
三國さんがデザインする「着るもの」と
なかしまさんがつくる「食べるもの」。
ふたつがあわさって、掲載されているものすべてを
「つくること」ができるあたらしい書籍です。


 


いちばんはじめのはじめのきっかけは、
長津姉妹のお姉さんのほうである、
三國万里子さんからの発案でした。


6年間ほど休んでいた、「長津姉妹店」を
ひさしぶりにやってみたい、と。



「長津姉妹店」は、実の姉妹である、
三國万里子さん(姉)と、なかしましほさん(妹)の旧姓を屋号とした、
ふたりの展覧会のタイトルでした。
2010年に吉祥寺で行われたのを最後に、
開かれていなかったのです。
ふたりともそれぞれの活動でとても忙しかったですし、
別々にそれぞれの場所で人々に求められていたのだとおもいます。



それをひさしぶりに、やってみる。
ふたりのいちファンのわたしはとても心踊りました。



ぜひやろう、と決めましたが、目玉は何にしようか。
姉妹とともに考えました。
靴下を編んで、お菓子をつめる?
手袋のかたちのクッキーをつくる?
なんだかどれもぴんとこない。
どうしようかなーーーー、と考えあぐねていたとき、
たぶん、三國さんからだったと思います。



「ミニコミ誌みたいなものをつくったらどうかな」
そこからはどんどんイメージがふくらんでいきました。



ふたりがこどもの頃に楽しみに読んでいた、
学研の手芸雑誌「ピチ」と、料理雑誌「メル」みたいな、
少女たちが読んで、じぶんでつくることに憧れがもてるような、
レシピがたくさんつまった本にしようか。


 


▲打ち合わせの様子。実際の「ピチ」と「メル」が机に置かれています。




▲三國万里子さんは「スール」へのアイデアをこのノートにいーっぱい書いていました。


 

取材ではおふたりの地元、新潟に伺いました。
ご実家にもお邪魔したんですよ!
撮影は長津姉妹のリクエストで、長野陽一さんにおねがいしました。


 


▲新潟名物、みがづきのイタリアンを到着してすぐ、いただきました。


 


▲まだだれにも踏まれてない一面の雪景色がいーーっぱいありました。
これは実は長津姉妹のお母さまの方のおばあさんおじいさんのお家の裏の畑です。
三國万里子さんは、子どもの頃ここで学校帰りに雪で頭まで埋まり、(!)
もう生きて出られないかと思った、(本人談)そうです。
今では、大人になったふたりが、そくそくと歩をすすめ、
取材陣が雪にはまるばかりでした。




▲実は「スール」にはふたりのこども時代の写真も掲載しています。「これは取材班には見せられない」と姉妹そろって検閲中。


 

姉妹のご実家は、姉妹は「ほんとにふつうの家ですよ」と言いますが、
家族の写真や、姉妹が学生時代にもらった賞状、
集めた本、カセットテープ、
つくった作品、ぜんぶが愛情を持って残されていて、
しかもご両親は、突然東京からやってきたわたしたちに、
ふたりがこども時代に好きだった食べ物や、地元の名物で
もてなしてくださって、取材に伺ったわたしたちにとっては
とくべつな場所になりました。


 


▲実家あるある? な、かわいいコーヒーカップと長野陽一さん。


 


▲長津姉妹のご両親は、こんなすごい料理でわたしたちをもてなしてくださいました。(写真・長野陽一)


 


▲姉妹の著作や、トロフィーが飾られた棚。なかしましほさんが小学生のころに使っていたオーブンも飾られて、長津姉妹ミュージアムのようです。
棚の一番上には、糸井重里のサインが!


 


▲ふたりの実家の町内を散歩しながら取材しました。巻頭の新潟編の文章は、ほぼ日の永田が担当しました。


 

この新潟の取材に行ったのが、2017年2月あたまでした。
そこから発売までぎゅぎゅっと制作はすすみ、
限られた時間でいろんな取材でなんども顔を合わせて、
校正も顔をつきあわせて複数回話し合って、
「スール」の制作はとても濃密で、たのしい時間でした。



わたしのイチオシレシピは、「スール」の15ページにさりげなく
掲載されている「イチゴオムレット」です。
幼い姉妹が食べた思い出の味。
みなさんもぜひ味わってみてくださいね。



6/20にオープンする「生活のたのしみ展WEB STORE」ですが、
長津姉妹店では、「スール」のお店で販売しているものに加え、
なかしましほさんセレクトの台所道具、
「生活のたのしみ展」限定の若葉色の
foodmoodのクッキーボックスを抽選販売します。



また、「スール」のお店では完売となっていた、
しーちゃんのチョッキのアンティークボタンも、追加販売しますよ。
買い逃してしまっているかた、ぜひご覧になってくださいね。

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