Ponte de pie!

Ponte de pie! の春夏の靴下

「自分たちがはきたい靴下をつくろう。
はいていると何だかうれしくなるような靴下を」
そんな思いで生まれた靴下ブランド、
それが、Ponte de pie!(ポンテ デ ピエ!)です。

つくっているのは、のどかな景色が広がる
奈良の田んぼのなかの、ちいさな工場。
しかも、このブランドを立ち上げたのは、
そこではたらく、ふたりの主婦でした。

やさしく包み込むようなはき心地なのに、
足指に力が入って歩きやすいのが特長。
とてもさらっとした質感があります。
仕上げのさい一足一足水洗いし、
ロープに干して自然乾燥をさせています。

ちいさな工場で、できるかぎりの工夫をして、
時間をかけてつくっているため、
できる数には限りがあります。
また、ポンテのみなさんはお客さまと
直接お話しする機会を大切にしているため、
セレクトショップやデパートには
ほとんど卸していません。
出会うことが稀なポンテの靴下ですが、
「生活のたのしみ展」では、
冬物以外、すべての靴下をご用意してお待ちしています。
春の訪れを感じさせてくれる新色も登場予定です。

Ponte de pie! って?

つくっているのは、奈良県北葛城郡広陵町という
日本有数の靴下の産地です。
そのなかでも「杉田利一靴下工場」は
50年にわたり有名ブランドの靴下を
企画・生産してきた、歴史ある工場です。

この工場ではたらく「主婦仲間」でもあった
杉田幸子さんと田中佳子さんのふたりが、
「自分たちが、本当に毎日履きたい靴下をつくろう」と、
立ち上がったのが、
Ponte de pie! が生まれるきっかけでした。


▲工場は、田んぼのまんなかにあります。

もともと、工場が有名ブランドから
受注していた量産品は、
仕様書通りの仕上がりが求められるため、
短い期間にたくさん数がつくれるものでなくては
いけませんでした。
おまけに、靴下の左右の長さが
ほんの少し違うだけで、
不良品とみなされてしまいます。
「一所懸命に編んだ靴下が、
ちょっとの大きさの違いで不良品と呼ばれて、
あとは切って捨てるだけって、かわいそう」
「自分たちがつくったのに、その中に履きたい靴下がない」
ふたりは、ずっとそんなふうに思っていたそうです。

そんなある日、たまたま杉田さんが新聞で
「奈良ブランド募集」という記事を見つけます。
それは県主催の
「奈良ブランド開発支援事業」の公募でした。
自分達が作りたい靴下をつくる事ができると発奮したふたりは
「あたらしい靴下」で応募をすることを決めます。
「奈良ブランドだったらシカのマークがいるかな?」
そんなことを言ってしまうくらい、
何もわからないなかでのスタート。
ブランド開発って、なんだろう。
通常の仕事が終わった後に、ふたりで残って、
「自分たちが靴下に求めるものは何か」の
イメージをふくらませていきました。
「むれない、しめつけない」
「自分達が毎日履きたい」
「私たち主婦が手に届く値段」
そんなキーワードをカードに書きこむことで、
ふたりは自分たちのほしい靴下のイメージを
より明確にしていったのです。
それから素材選び、幾重にもわたる試作をくりかえして、
1年がかりで納得のいく靴下をつくり上げていきました。


▲田んぼの中にある小さな工場の倉庫を
自分たちの手で改造し、お店にしたそうです。

どんな靴下?

Ponte de pie! の靴下は、足指にしっかり力が入って歩きやすく、
はき心地がよく、むれにくい靴下です。
見た目は地味ですが、質感があって、
いろいろな服に合わせやすくて、毎日、気持ちよく過ごせます。

【むれない】

むれやべたつきを防ぐため、くるぶしまでは、
紙繊維と綿などを独自にブレンドした素材を使っています。

【ずり落ちない、ゴムの跡が残らない】

ゴムをできるだけ使わず、編み方を工夫して、
ずり落ちないようにしています。
足をやさしく包み込むようなフィット感です。

【足指にしっかり力が入る】

土踏まず部分は編み方を変えしっかりサポート。
足の指が開きやすくなり、
力がしっかり入り、立ったときや歩いたときに安定感があります。

【足先を丸くして、リラックスできるかたちに】

コンピュータ化した高速織機で編んだ靴下に比べて、
昔の織機で編んだ靴下は、足先が丸くて広め。
足先がしめつけられず、楽に動けます。

【風合いが生きる水洗いと自然乾燥】

水洗いをした後に、自然乾燥をしています。
このことで編み目がよい案配に締まり、気持ちよい風合いが出ます。
プレスをして生地にムリをさせてかたちを整えたり、
柔軟剤を使うことはしていません。

【コーディネートしやすい】

ミックスカラーの糸やネップの色に合わせて
服や靴を選べるので、ワードロープに素直に合います。

『Ponte de pie!(ポンテ・デ・ピエ!)』とは、
スペイン語で「立って!」という意味の言葉。
「下請けからの自立をめざす。
 子育てが一段落した私たち主婦も
自分の足で立って 歩いて行こう!」
つくり手の杉田さんと田中さんの、
そんな思いから名付けられたそうです。
「最初は自立というキーワードを
気負いすぎていた気がしますが、
お客さまと直接お話しをするようになってから、
このポンテというブランドを、
お客さまと一緒に育てていくんだと
思うようになれたんです」と田中さん。

そんなつくり手の思いが編み込まれた靴下は、
履くと、大地をしっかり踏みしめている感じがあって、
生きるちからが湧いてくるようにも思えます。


▲ポンテのお店には、お客さまによる
寄せ書きがたくさんありました。

ボードを見ながら、田中さんは言います。
「お客さまのなかに、
『ポンテの靴下を履いて、ドアを開けました』
と書いてくださった方がいたんです。
それはきっと、新しい一歩を踏み出すきっかけになった、
ということだと思うんですよね。
靴下はちいさな存在だけど、
そんなふうに足元だけではなく気持ちも支えられるブランドと
感じてもらえた。
そのことがうれしかったです」

そんな田中さんは、お客さまとの出会いを
たのしみにしておられて、それゆえに
セレクトショップやデパートにほとんど卸していません。
出会うことが稀なポンテの靴下を、
今回の「生活のたのしみ展」では、
冬物以外、すべての靴下をご用意してお待ちしています。
色とりどりのたくさんの靴下で埋め尽くされた空間って、
なかなか見る機会がないかもしれませんよ。


●So(クルー丈)
ポンテの定番の靴下のひとつ。
素朴な質感とクシュクシュにしたときの表情が魅力。
価格:1,512 円(税込)

●Corto(くるぶし丈)
スニーカーからチラッと見える長さです。
差し色をおしゃれに。
価格:1,404 円(税込)

●adelante(アンクルソックス)
紙繊維をメインに使っているアンクルソックス。
通気性に優れていて、さらっとした履き心地です。
価格:1,512 円(税込)

●Otome(パンプスイン)
ずれないことや脱げないことを考えて、
行き着いたかたちは、バレエのトゥシューズでした。
価格:1,836 円(税込)

今回販売する靴下は、上記も含めて70アイテム以上あります。
そして、「生活のたのしみ展」ではじめて登場するのが、
紙繊維をメイン素材としたクルーソックスです。
これからの季節にぴったりな、さらりとした質感で、
触っただけでも、
その気持ちの良さがわかります。
靴下なので試着はできませんけど、
ぜひ、お手にとって触り心地をたしかめてくださいね。

カラーも、イエローゴールドや、スカイブルーといった、
華やかで、でもどこか柔らかい印象もある
春夏にふさわしい新色が登場します。

そうそう、サイズのこともご説明しておきますね。
今回の展示では、
21センチから27センチまでをご用意しています。
ちいさいサイズの大人用靴下って、なかなかないのですが、
つくり手である田中さんの足が小さい、ということもあり、
「21~23cmのちいさなサイズ」を
以前つくって販売したところ、
すぐに完売してしまうほど、反響が大きかったそうです。
自分の足にフィットする靴下をはく気持ちよさを、
ぜひ体感してくださいね。


▲パッケージも、素朴で飽きのこないかわいさ。
贈りものにもおすすめです。

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▼ほぼ日に掲載したポンテさんのインタビューはこちら
「田んぼのなかのちいさな靴下工場。」

▼Ponte de pie! さんの公式サイトはこちら
ponte de pie!

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