伊藤まさこ

日本のかご

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スタイリストの伊藤まさこさんが、
別府、松本、戸隠から手作りの「かご」製品を集めて、
かごだけのオンリーショップをつくります。
かごが大好きで、ご自身でもかご使いの上手な
伊藤さんセレクトの、ちいさなかご、おおきなかご、
持ち歩いて使いたいかご、家において使えそうなかご。
いろんなかごが揃いますよ。

伊藤まさこさんってどんな人?

料理や雑貨など、暮らしまわりのスタイリストとして
活躍する伊藤まさこさん。

「やさしいタオル」のスタイリングから、
「おべんと帖」の連載、
「白いお店」では商品開発まで、
「ほぼ日」ともいろいろな仕事をご一緒しています。
2013年、独立20年の年におこなった
糸井重里との対談では、
伊藤さんという人について、伊藤さんの仕事について、
いろいろな話をおききしました。
そこで、なぜ洋服、ファッションのスタイリングではなく
料理や雑貨のスタイリングを
仕事にしたのかということについて、
伊藤さんはこんなふうに語っています。

「私が洋服のスタイリストにならなかった理由は、
トレンドっていうものに
あまり興味がなかったからなんです。
料理や暮らしまわりの道具は、
そんなに変わるものじゃない。
一つ一つ大事にしていくものです。
それを紹介するほうが自分の性に合っている」
と。

だから、伊藤さんは、
「撮影には、自分が使ってるものや、
信用のおける店や作家さんのものを持って行く」。
このスタイルは一貫して今もかわりません。

伊藤さん、どうしたらこんなふうに、
素敵なものを選べるんですか?
とお聞きしてみたところ‥‥。

「買い物については、たぶん、
人よりいっぱい失敗をしているんですよ。
それで、やっと自分の暮らしに合ったものや、
好きなものが分かるようになったのだと思いますよ」

今回の「生活のたのしみ展」にあたり、
じつは伊藤さんと「ほぼ日」のチームには、
かなりの紆余曲折がありました。
最初に思いついた「こういう店をやろうよ!」
というアイデアが(食品系のものだったのですが)、
時間と設備の制約から、諦めざるを得なくなりました。
そしてあらためて
「こんなお店だったら自分がまずお客さんになりたい!」
というテーマで考えたのが、「日本のかご」でした。

伊藤さんのかご好きは、
もしかしたらご存知のかたもいるかもしれません。
仕事でも、暮らしのなかでも、
いつもそばにあり、使っているかご。
いちばん最初に買ったのは、
高校生の時に思い切って買った
フランス製の柳のかごでした。
当時の高校生の買い物としては
破格の高さだったそうですが、
いまもたいせつに使っている、
かごコレクションの最古参です。

いま、コレクションという言葉を使いましたが、
伊藤さんは所有欲や収集欲から
かご(にかぎりませんが)を買うことはないようです。
あくまでも「使いたい」ものを買う。
それが、たまたま数が増えていったのが
現在のすがたなのですけれど、
「かごがたくさんあつまっているすがた」
というのは、とてもかわいくて、
そんな話から
「いろんな素材、かたちのかごが
お店にぎっしり並んでいるだけで、
とてもたのしいんじゃないかな?」
というアイデアがうまれたのでした。

長野と大分へ買い付けに!

今回の「日本のかご」は、
「白いもの」の取材で訪れた大分と
長野で買い付けることになりました。

「育った所によって、素材の質が違うので、
 必然的に編まれているものも違ってきます。
 お客さんにいろんな素材と形を見ていただきたくて、
 長野県内をいくつかと、別府を回ってきますね」

長野のひとつが戸隠(とがくし)。
ここでは細くて曲がった根曲がり竹でかごが作られます。
寒さが厳しいので、強靭でちょっとゴツゴツ。
一方、大分県のかごになると、つるりとした
真竹(まだけ)という太い竹を使います。
そんなふうに土地や気候によって素材がかわり、
できあがるかごの印象まで変わるのが
おもしろいところです。

かごは人の知恵と工夫が詰まった昔ながらの道具。
「たとえば、白竹のツルツルした面が
かごの内側になるのは、
入れたものを傷めないようにという配慮からです。
長野県の戸隠は、そばが穫れますから、
水に強いかごは、ゆでたそばを盛るのにぴったり。
そんなふうに、食文化や生活文化のなかで
いっしょに育ってきた道具なんですね」

形にも理由があり、編み方にも伝承がある。
かごは、その工夫が本当におもしろいのです。
「日本のかご」のお店には、
そんなかごが、たくさん並びます。
伊藤さんがみずからお店の
ディスプレイ(スタイリング)をしますので、
ふだんの生活にかごを取り入れるイメージを
感じていただけると思いますよ。