世界の楽器 RAGAM

世界の楽器 RAGAM

「世界の楽器 RAGAM」は出店者の都合により、
15日のみの参加となりました。

16日〜19日のあいだ、地図のD9の場所には、
「田中英一のこどものいす」が出店いたします。

田辺響さんというひとりの男性が、
世界中でいろんな楽器に触れて、
輸入・販売をしている個人商店が
「RAGAM」(ラーガム)です。

響さん自身はアサラトという、
ひもの両端にボールがふたつついていて、
カチカチ鳴らしてリズムをとる楽器の奏者でもある人。

国内ではかなりの腕前で、
外国のアサラトイベントの審査員などもやっているという、
なかなかすごい人なのです。
世界の伝統的な楽器、独自に進化を遂げた新しい楽器など、
世界の音楽にまつわる品物を専門に取り扱うショップ
「RAGAM」を運営しつつ、
めずらしい楽器を使ったワークショップなども
精力的にやっています。

ちなみに、響さんがアサラトを奏でる様子は
こちらをぜひご覧ください
(ひとりで鳴らしている音なのです!)

さて、今回の「生活のたのしみ展」には、
響さんが集めた世界の楽器が並ぶ「RAGAM」がやって来ます。

響さんがずっとお店番をしてくれるので、
触ってみたい楽器があったり、
どんな音が出るのか聴いてみたいときには、
気軽に声をかけてみてください。

(音を聴いたら、ほしくなっちゃうかも?)

ヘンテコな楽器が、わんさか!

なにしろ、見ただけでは、
音が想像できないような楽器もたくさん。

西洋音階のドレミが出るものもあれば、
そうじゃない音階を奏でるものもありますし、
リズムの強弱で表現する楽器もあります。

たとえば、インドのアコーディオン。

インド音楽は地面に座って楽器の演奏をするので、
まず「低い」形。

音楽の世界で、音程がずっと一定で
鳴りっぱなしの音が入ることを
「ドローン」といいますが、
インド音楽にはそれがよく使われます。

なので、アコーディオンにも
ドローンのボタンがついています。

「アコーディオンというのは西洋の楽器ですよね。

そんなふうにどこか違う土地で誕生した楽器を、
自分の国の音楽に合わせて改良するのが
民族音楽のおもしろいところなんですよ」

な、なるほど‥‥。

「なにしろ文化の異なる外国の楽器ですから、
その国の音楽をそのまま演奏するのでなくても、
自分の音楽に活用して取り入れちゃえばいいんですよ」

でも、購入してみたのはいいけれど、
教えてくれる先生が近くにいなかったり、
教室がなかったり、教則本がなかったり、
そういうときはどうすればいいんでしょう?

「YouTubeですね!
ぼくも、自分が弾けない楽器は、
YouTubeで検索して、演奏風景を研究します。

映像によるワークショップも
YouTubeにあったりするので、活用していますよ」

なんじゃこりゃ。植物そのままの楽器?

これはただ、植物を乾燥させただけの楽器です。

木ノ実???

マラカスのように振って、リズムをきざむ楽器です。

こういう楽器、響さんはいったいどうやって
仕入れてくるんでしょうか。

「SNSで調べるのがいちばんです。

そして作っている人に連絡して、会いに行って、
工房で直接買わせてもらったりもします。
『わざわざ買いにきてくれるの?』と、
おどろかれることもありますよ。

行ったら、ものすごい田舎で、
最寄りの空港や駅から10時間とかかかっちゃうことも」

ほ、ほう、SNS‥‥。

「たとえばインドネシアなんて、
SNS普及率がすごいんです。

100%を超えてる。

(註:超えることはないと思いますが)
みんなやってますから、
連絡がとりやすくなっているんです。

あぶないことや、めんどくさいこと、
話が通じないことはもちろんあるし、
文化の違いもあるけど、
楽器を作っている人って、みんないい人で、
家に泊めてくれたりもします。

というか、遠いから、
行ったら、帰れないんですよ。

『そんなにこの楽器が好きか!』って喜ばれて、
それが宗教音楽に使うものだったので、
『うちの宗教に改宗しろよ』なんて、
誘われたりもしましたよ」

なるほど。
なかなかタフな旅行で入手した楽器がもあるんですね。

そんな話題のつきない響さんですから、
店頭では、ぜひ、どんどん話しかけてくださいね。

▲ビヨーンビヨーンと鳴る口琴です。「モルチャン」といいます。

▲揺らすと、竹のやさしい音色がします。「アンクルン サリナンデ」という名前です。

▲響さんが得意なアサラト。台湾の楽器です。

とにかく、音色を聴いたら欲しくなっちゃうような
めずらしい楽器が並びます。

ものすごく高いものもありますが、
意外と買えちゃう値段のものが並ぶので、
いろいろ遊んでみてくださいね。

プロのミュージシャンのかたも大歓迎!