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H.P.E.ラオスの布 ― 888枚の豆敷

H.P.E.谷由起子

ラオスの布のH.P.Eが
ちいさな敷物「豆敷」のお店をつくります。

ラオス北部の山岳地帯ルアンナムターには、
木綿は種から、絹は蚕から育て、糸を紡ぎ、
それを織って布にするまでのすべてを
人の手でつくっている少数民族のひとたちがいます。

かれらと一緒に暮らし、
みずからのアイディアをくわえてプロデュースし、
布をつくっているのが、谷由起子さん。

H.P.Eは、谷さんがラオスでつくった現地法人で、
かれらがつくった布や布製品を販売しています。

谷さんの、ラオスの布との出会い、お仕事、
そして布への思いについては、「ほぼ日」でも
これまで何度もご紹介してきました。

■「布のきもち」(2011年)

http://www.1101.com/cloth/2011-11-10.html

■「布のきもち。ラオスの布2016」

http://www.1101.com/cloth2016/index.html

■「布のきもち。ラオスの布 谷由起子さんの「あれから」編(2015年)

http://www.1101.com/cloth/index.html

■「手仕事には未来がある」

http://www.1101.com/teshigoto_talk/2016-02-02.html

最近ではTBS-TVの「世界ふしぎ発見」にも登場したので、
ごらんになって覚えているかたも多いかもしれませんね。

■世界!ふしぎ発見 バックナンバーページ

http://www.tbs.co.jp/f-hakken/bknm/20170204/p_2.html

■そのほか、youtubeに番組があります。

https://tv-trip.com/sekai-laos/#i-8

https://www.youtube.com/watch?v=-QOmLdzQ2X0

「生活のたのしみ展」に、
「H.P.Eのラオスの布」のお店が出るのは今回がはじめて。

そこにメインで並ぶものは、「豆敷」という、
コースターくらいのちいさな敷物です。

とても繊細でうつくしい手縫いの技術が、
ちいさな布に、ぎゅっ、と凝縮されています。

壁いちめんの豆敷の中から
お気に入りを探しましょう。

ルアンナムターには、
いくつかの民族が暮らしていますが、
この豆敷をつくるのは、「レンテン」のひとたち。
綿花の種を蒔き、育て、
糸を紡いで織って染めた布は、
  たいへん着心地のよい服になるのです。

レンテンのひとたちは、日常の衣類には刺繍をしません。
ただ、結婚式のときの靴や持ち物などには、
こまかい刺繍がいっぱいしてあるのだそう。

それを見た谷さんが、
「自由に刺繍をしてみてください」とお願いして、
この、個性ゆたかな「豆敷」ができました。
刺繍につかう糸も、手紡ぎ、手染めなんですよ。

▲こちらは、豆敷をつなげた大きな布。

お店には、豆敷のほかにも、
おなじようにつくられた手縫いの服やショール、
糞掃布(ふんぞうえ)※という、
古い布のパッチワークなどが並びます。

手縫いの服やショールは、大きさや種類によって、
1万円台から4万円台までさまざまです。 

※糞掃布(古い布のパッチワーク)について

すべてが手づくりの1点もの。

生活のたのしみ展のウェブショップでの販売はありませんので、
ぜひ、お店に来て、じっさいに触れていただきたいのです。

自給自足の生活の頃から、家族のためにつくられてきた、
素朴で、力強く、健康的で、心がこもった布は、
ひとつひとつ、色味も手触りも違います。

その表情をたのしみながら、お買い物をしてくださいね。