本屋さんのつくったブックスタンド。

たのしみコラム2017-03-20

島根県松江市の書店「artos Book Store」では、
書籍以外にも、トートバッグや
ポストカードなどさまざまなグッズを扱っています。
そのなかでも、オリジナルのブックスタンドは、
ほかにはないデザインと使いやすさで人気のアイテム。
「生活のたのしみ展」で販売する
ラインナップにも加わっているんです。
このブックスタンドにまつわるエピソードを
店主の西村史之さんにうかがいました。

「もともとブックスタンドは商品ではなく、
個人的に作ったものだったんです。
10年ほど前になりますが、
娘が小学校に入学する際に、
何か記念になるものを贈りたいなと考えて、
『そうだ、ブックスタンドを作ろう』
と思いつきまして」

入学祝いにブックスタンド!
それって、なんだか
本屋さんならではの贈りものですね。

「はい。仰々しい勉強机を
購入するのに抵抗があって、
シンプルな机と、その上に置く
ブックスタンドがあればいいなと考えたんです。
知り合いの家具職人と一緒に作ったのですが、
完成まで数年かかったので、
入学式には間に合いませんでした(笑)。
でも、娘もすごく喜んでくれて、
高校3年生になった今も使い続けてくれています。
本だけでなく、プリント類とかノートのような
薄いものも立てておけるので、
机の上が散らからず、使い勝手がいいんですよ」


▲こちらがそのブックスタンド。仕切りは1枚ずつ取り外せます。

そしてこのブックスタンド、
ご覧いただくとわかるのですが、
厚めの仕切りが本の両側にあることによって、
本の背表紙が美しく見えて、
タイトルも読みやすいんです。

「作ってみて気づいたのですが、
こんなふうに背表紙が主役になるものって、
ありそうで、なかなかないんです。
これは商品にもできるかも、と、
お店でも売りはじめたら評判が良くて、
今では、個人のお客さまだけでなく、
カフェやホテル、美術館などからも
注文が入るようになりました。
現在は、出雲平野の田園地帯に工房を構える
『須谷木工所』に制作をお願いしています。
機械での作業だけでなく、
非常に細かい手作業も必要なので、
制作には時間がかかるのですが、
作り手のみなさんも注文が入るのを
すごくたのしみにしてくださっているんです」

材料となる木材はバーチ。
きめ細かい木肌で、長く使い込むにつれて
良い風合いが出てくるそうですよ。

今回の「生活のたのしみ展」でも、S、M、Lの
3つのサイズのブックスタンドを販売します。
大切な本を美しく見せながら
収納できるブックスタンド、
本好きにとってはたまりませんよね。
自分ならどんな本を立てようかな、と
想像するのもたのしそうです。
当日は、ぜひ実物を見に来てくださいね。


▲29冊収納できるLサイズのブックスタンド。
(こちらのサイズのみ受注販売です)

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